帰ってきたおばあちゃん

               
        
             
             
           


       一人 下北沢で朝から寂しかったので
           おばあちゃんをチベットの方から呼んでみることにした 一ヶ月前ころ
         性格はいたって穏やかで口数少なく、そしてとんでもなく自由
             なので、色多い風を走っていく馬に乗った若い女性の夢を見た朝 
                    彼女はふっといなくなっていたのでした

           朝暑いのだか冷えているのか部屋の温度に迷ってぬるいコーヒーをいれていたら
               日本の畳もいいねとそっと帰ってきました
            おばあちゃんは風を部屋いっぱいに通してくれました 
                 今一緒にアルゼンチンタンゴを聞いています